読み方を教えるのは学校の役目です。入学前に家庭でできるのは、それとは別のこと。お話が好きな気持ち、音に耳をすます力、そしてたくさんの会話です。この記事では、研究がわかっていることをまとめ、ひらがなと日本語の音の特徴に合わせた、道具のいらない遊びをいくつかご紹介します。
研究でわかっていること
2008年、米国の全米早期リテラシー委員会(National Early Literacy Panel)は、数百の研究を調べました。その結果、家庭環境を考慮したあとでも、のちの読み書きと中程度から強い関係のある6つの早期の力が見つかりました。
- 文字を知っていること(文字の名前と音)
- 音韻意識:話しことばの音に気づき、音で遊ぶ力
- 文字や数字をすばやく言えること
- ものや色の名前をすばやく言えること
- 書くこと(たとえば自分の名前を書く)
- 音韻の記憶:音のならびを少しのあいだ覚えておく力
報告書は、文法、言葉の意味の説明、聞いたことの理解といった、豊かな話しことばも大切な役割を果たすと付け加えています。
米国小児科学会(AAP)は、赤ちゃんのころからいっしょに読み聞かせをすることをすすめています。親子の絆を強め、子どもを豊かなことばで包むからです。
日本語の音とひらがな
日本語では、ひらがなの1文字がほぼ1つの音(拍)にあたります。「りんご」は「り・ん・ご」の3拍、3文字です。だから日本語の音韻意識の遊びは、ことばを拍に分けたり、最初や最後の音に気づいたりする遊びが中心になります。小さい「っ」、のばす音「ー」、「ん」もそれぞれ1拍とかぞえます。
音とことばの遊び
- 手をたたいて音の数。 ことばを拍に分けて手をたたきます。て・き(2回)、ら・っ・こ(3回)、か・ぶ・と・む・し(5回)。
- しりとり。 前のことばの最後の音で始まることばを言います。りんご → ごりら → らっぱ。「ん」で終わったらおしまい、というルールも、音に気づくきっかけになります。
- 頭の音さがし。 「『あ』で始まるものをさがそう」。あり、あめ、あし。
- まん中の音さがし。 「『ね』が入っていることばは?」ねこ、きつね、めがね。
- 自分の名前の文字。 名前の最初の文字を、看板やお店、絵本の中でさがします。
会話になるお話
お話は、最後まで続けて読まなくてもかまいません。お話について話すことができます。
- 絵のところで止まって:「いま、何が起きていると思う?」
- 新しいことばを1つ取り上げて、いっしょに意味を考えます。
- 最後に、お子さまにお話をもう一度話してもらったり、新しい終わり方を考えてもらったりします。
こうすると、1つのお話から、新しいことばと、集中する力と、いっしょの時間が一度に生まれます。
気をつけたいこと
勉強ではなく、短くて楽しいひとときに。お子さまが乗り気でなければ、やめて、また別の日に試しましょう。
Tekiのお話の浜辺には、ことばとお話のゲームがあり、床の上でふたりだけで遊べるものもたくさんあります。Tekiの使い方





